2015年12月28日

胸肋鎖骨肥厚症

胸痛で見えた患者さんの胸部X-Pを撮ると、両上肺野にもやもやとした影があります。鎖骨、第一肋骨骨端部の肥大のように見えます。

胸肋鎖骨肥厚症

とにかくCTも撮ってもらう目的で近所の総合病院の呼吸器科を紹介したところ、「胸肋鎖骨肥厚症」の診断が下されました。掌蹠膿疱症に伴う胸骨周辺の関節痛(SAPHO症候群)が有名ですが、この方には手掌足底病変はありませんでした。
胸肋鎖骨肥厚症は寛解と増悪を繰り返しながら慢性に経過する原因不明の非化膿性骨化性骨膜炎で、中年女性に多い疾患です。原因は色々説はありますが不明です。掌蹠膿疱症に伴うことが多いです。骨シンチを行えば異常な集積が胸骨周辺に認められます。治療は掌蹠膿疱症に伴う場合であれば掌蹠膿疱症の治療(漢方、ビオチン治療など)をすれば軽快していきます。そうでない場合は対症的に消炎鎮痛剤を服用することになります。
posted by gomeisa at 17:54| 医療

2015年12月16日

南三陸町病院が再建 診療開始

【東日本大震災】津波で74人が犠牲となった南三陸町病院が再建され診療開始 総工費56億円のうち約22億円が台湾から寄付 →NHK,台湾について報道せず
台湾よ、ありがとう。しかし、NHKは台湾からの寄付を触れては都合の悪いことでもあるのですか。そういえば、渋谷のNHKの建物内に中国中央テレビ(CCTV)が入っています。こんな放送局に日本人は準税金を払わされているのです。BPOも目のつけどころがどこか間違っていますよね。NHKの聴取料のとり方はさらにえげつなくなる案を検討中とか...いやはや
posted by gomeisa at 04:41| 時事

2015年12月02日

被角血管腫

この聞きなれない名前の病気は皮膚の良性血管腫で、加齢性の変化といわれています。Angiokeratoma scrotiとなると男性のみの場所にできる病変で、症状は突然の出血です。あまり治療法がない病気ですが、試しに桂枝茯苓丸を出していたら出血は止まり、ついに病変も消えたと喜ばれました。血管腫なので桂枝茯苓丸の駆お血作用が良かったのでしょう。
posted by gomeisa at 15:29| 漢方

六君子湯のロスト・ツー

六君子湯は四君子湯に陳皮、半夏を追加した処方です。四君子湯は甘草、大棗、生姜、人参、茯苓、白朮の六味からなる処方。あれ、どちらも君子が二人いない?矢数道明先生によれば、二人のカウントされない君子は、大棗、生姜なのだそうです。昨日飲み会の席で聞かれて(レベルの高い質問ですね)、もうひとつはっきり覚えていなかったので、調べなおしてみました。
posted by gomeisa at 15:28| 漢方