アンディ・シュレックが引退した。自転車選手としてはまだ若い29歳だ。寂しい限りだが最近の成績を見ると、仕方がないとも思える。
アンディが最も輝いたのは2010年のツール・ド・フランスだったのは誰も異論がないところだろう。イエロージャージを着ながらチェーントラブルでコンタドールにやられた第15ステージ。霧のトゥルマレ峠、コンタドールと一歩も譲らない死闘を繰り広げた第17ステージ。本当に自転車ロードレースの面白さを堪能させてくれました。
2011年はツールで2位に入ったが、自身のチームともいえるレオパードを結成したこの頃から歯車が狂い始めた気がする。同僚のショッキングな事故死、成績は上がらず、怪我もした。元々優しい性格のアンディは兄フランクあっての自分と考え、ライバルともトモダチ気分のところがあり、スポーツ選手として必要な闘争心が欠けていると批判されてもいた。自転車ロードは長い鍛錬期間を経て初めて成果が出るスポーツ、早すぎた成功という陥穽にアンディは落ち込んだのだろうか。でも、数々のレースで見せた飛び抜けたクライマー能力と爽やかなアンディの笑顔は忘れません。ご苦労様でした。
2014年10月10日
アンディ・シュレック引退
posted by gomeisa at 22:56| スポーツ