2015年06月02日
「ハーボニー(HARVONI)」来る〜
ジェノタイプ1型のC型慢性肝炎の治療薬「ハーボニー」が5日28日の厚労省薬食審医薬品第二部会にて承認されました。先に薬価収載された「ソバルディ」はジェノタイプ2型のC型慢性肝炎の治療薬でしたが、これは日本のC型肝炎の70%を占めるジェノタイプ1型に対する薬剤です。中味はソホスブビル、レジパスビルの合剤です。1型にはすでにダクルインザ+スンベプラという薬剤が使えますが、スンベプラが肝機能の悪化した慢性肝炎(Child-Pugh分類B,C)には使えず大きなネックでした。これに対して今「ハーボニー」の添付文書を読んだところ、CONTRAINDICATIONS None(禁忌 なし)とあるではありませんか。具体的にはChild-Pugh分類A,B,C全てOKです!わずかに抗不整脈薬のアミオダロンを併用する場合は徐脈に注意とあるだけです。素晴らしい!しかも治験での治癒率(SVR12)100%です。ダクルインザ+スンベプラが使えない1型慢性肝炎の患者さんには朗報です。6月末に承認、8月に薬価収載される見込みです。
posted by gomeisa at 00:10| 医療