2016年07月01日

カレン・カーペンターー栄光と悲劇の物語

心に染み入る素晴らしい歌声の持ち主が32歳の若さで亡くなるに至った経緯を知りたくて読みました。カレンの命を奪ったのは神経性食欲不振症という病気です。圧倒的に女性に多い難治性の疾患です。精神力動的な根深い原因があり、治療はいまだ容易ではありません。致死率は5-20%と言われています。
カレンの家庭の特殊事情(母のアグネスは厳格な女性でかつ兄のリチャードを溺愛していた)、早すぎる途方も無い成功、忙しすぎる音楽活動、不幸な恋愛、etc.原因はそのどれかもしれないし、あるいはどれでもないかもしれません。結局原因がわかったところで喪失の困惑と怒りと悲しみが軽くなる訳ではありません。とにかくカレンは巨大な恐ろしい病と闘いながら、あの美しい歌声で歌っていたのです。カーペンターズにとって最も重要な曲は「We've only just begun」(愛のプレリュード)だったことがわかり納得でした。しかし最後まで読み通すのに時間のかかったつらい読書でした。
posted by gomeisa at 11:47| 読書