2012年06月19日
アトピー性皮膚炎に苓桂朮甘湯
苓桂朮甘湯をアトピー性皮膚炎に使うのは漢方をよく知っている医師ならかなり驚かれる使い方だと思います。苓桂朮甘湯は低血圧に由来するめまいや動悸などに使うのが最も一般的な使い方です。私の場合なぜこの処方をアトピー性皮膚炎に使うかというと、ぶっちゃけ漢方の師匠にそう習ったからです。ではどのようなアトピーの患者さんにこの処方を使うのかですが、やはり処方の性格上虚証の方です。虚証の方でも白虎加人参湯などが行く場合もあるのですが、立ちくらみや車酔いしやすいなどの症状があれば参考になりますし、最後はやはり言葉に表現しにくいのですが、全体の感じからそう判断するとしかいえません。効く人には本当によく効く薬方です。
posted by gomeisa at 16:48| 漢方