2012年09月09日
芝木好子著「黄色い皇帝」
今日は昼過ぎからORCAと電子カルテの展示会へ行ったのを除くと、ずっと本を読んでいました。芝木好子著「黄色い皇帝」です。webでキャメロン・ハイランドの蝶とりの話を読んで興味を持ち、キャメロン・ハイランド/ジム・トンプソン→松本清張「熱い絹」、蝶→芝木好子「黄色い皇帝」と続けて読みました。後者は主人公の蝶やと若者の交流、その母親との恋、そして念願のテングアゲハ(「黄色い皇帝」と登場人物達は命名)をネパールの断崖で捕らえるが、その後の蝶やの運命はと、最後まで一気に読ませます。この小説のモデルは五十嵐邁氏だそうです。少し前にNHKが放送したブータンシボリアゲハ発見のドキュメントには故五十嵐氏の奥様も参加されていましたね。蝶は1頭、2頭と数えるのも初めて知りました。脇筋なのですが若者の父親は仕事はできるが浮気も平気でする、しかし家庭は維持するみたいな一時代前の感じのする男性です。現代ならこういうタイプの男を平気で描けるだろうかと少し時代を感じました。それとも今も昔もある種の男はこんなもの?
posted by gomeisa at 22:11| 読書