2013年07月24日

竹林はるか遠く

発売が延期されていた話題の本が先週Amazonから届き、しばらくそのままにしていましたが、昨日読み始めると一気に読んでしまいました。引揚者の筆舌に尽くせぬ苦難に涙が出、また恐ろしい運命を智恵と勇気で生き抜いた家族に感動しました。
原題はSO FAR FROM THE BAMBOO GROVE。家族は北朝鮮の海岸沿いの町羅南の竹林の中に居を構えていたのです。しかし1945年夏日本の敗戦とともに苦難の脱出行が始まります。帯に書かれている一文は見事に本書の中味を要約しています。
戦時中および終戦直後の朝鮮半島と日本で、日本人引揚者が味わった想像を絶する体験を赤裸々に綴る、息もつけぬ愛と涙のサバイバルストーリー。
敗戦後外地に残された日本人の苦難を初めて少しわかった気がしました。色々な雑音はともかく、一読を勧めます。ところでこの本、ヨドバシでは販売休止中、しかも帯が外された写真なのは何故?ヨドバシってそういう会社?
posted by gomeisa at 15:14| 読書