2013年10月21日

素数の音楽

「素数の音楽」マーカス・デュ・ソートイ著
2,3,5,7,11……素数は謎に満ちた存在であり続けている。19世紀半ば、「数学界のワグナー」リーマンは、雑音としか思えない素数に潜んでいる繊細なハーモニーを耳にした。数学界の「巨人」ヒルベルト、「審美家」ハーディーと「用心棒」リトルウッド、「革命家」コンヌ……。世紀を越えた難問「リーマン予想」に挑み、素数が奏でる音楽を聴こうとした天才たちの姿を描くノンフィクション。
文庫化に伴い本屋さんに平積みしてあるのを買い求めました。普通の人にとってリーマンといえばリーマン・ショックでしょうか。本書は素数に関わる最も深遠でいまだ証明がされていない予測「リーマン予測」をめぐる物語です。ともかく面白く昨日は2時までかかって読了しました。リーマン予測とは何か、私が説明しても仕方がありません。ぜひ本書を手にとってください。素数の分布が量子力学と関係するとは、宇宙の真奥に触れた思いがしました。また数学と数学者の恍惚たる関係。凡人にはわかりませんが、美しいと思いました。
posted by gomeisa at 23:13| 読書