2014年04月14日

漢方薬の適応症変更

当院で使っているコタロー漢方薬のいくつかの処方で適応症が変更されました。例えば黄連解毒湯には高血圧、湿疹・皮膚炎、皮膚掻痒症が追加されました。これまさに私が黄連解毒湯を使う時の病態です。
一般に漢方薬は適応症にとらわれずに、患者さんの状態に合わせて自由に方剤を使うのが大きな特色です。風邪にも肩こりにも乳腺炎にもみな葛根湯で対応なんて普通は考えられませんよね。薬と効能を一対一で対応させている保険診療とは大変馴染みにくい考え方です。漢方薬を初めて出した後、患者さん自身がインターネットなどで出された漢方薬の効能を調べられて、自分の症状とぜんぜん違う効能が書かれているんですがと問い合わせてこられる場合が時々あります。漢方薬の使い方はだいぶ西洋薬とは違うので、その点ご理解をお願いしたいところです。今回のような実態に則した効能の追加は、余分な説明が省けて大変ありがたいです。
posted by gomeisa at 18:54| 漢方