2014年05月15日

BT'63

何とも暗い、バロックな小説です。人気の池井戸潤ですが、その中でもうひとつ人気のないのも頷けます。精神の病で仕事も妻も失った主人公が、父の遺品の制服に袖を通すと、父の生きた昭和30年代にタイムスリップしてしまう。父の直面する問題との格闘。闇勢力との死闘。作者は昭和の闇を描きたかったのだろうか。どうしてこんな荒唐無稽なストーリーを思いついたか興味がある。最後まで読みましたが未消化感が残る作品でした。BTはボンネット・トラックの略です。
posted by gomeisa at 12:59| 読書